2022.4.27
こんにちは。なっちゃんです。
今は四月の下旬、まもなくゴールデンウィークです。散っていく桜の花の後ろから若葉がぐんぐん伸びて、一気に初夏らしくなりました。満開の桜も美しいですが、私は葉桜も好きです。風にゆれる淡いピンクとグリーンに癒されます。
今日は、私の好きな桜の和歌について書きます。和歌と聞いて「苦手だな」と思った方…私もです(笑) 学生時代は古文がとても苦手で、勉強してもなかなか人物の心情が理解できず、情景も浮かびませんでした。とくに男女の恋愛を表した和歌が苦手で…。恋愛不足だったのかな…。でもそんな私が唯一、すっと理解できた歌があります。
古今和歌集の撰者である、紀友則が詠んだ歌です。百人一首に出てくるので、知っている方も多いかもしれません。現代語訳は下の通りになります。
日の光がこんなにものどかな春の日に、どうして桜の花だけは
(落ち着いた心がなく)散っていってしまうのだろうか。
『ひさかたのひかりのどけき春の日に しづ心なく花の散るらむ』現代語訳と解説
/ 中学国語 by 走るメロス |マナペディア| (manapedia.jp)
私のイメージはこんな感じです。
陽だまりの中に1本の大きな桜の木があって、満開の花を咲かせている。綺麗だな…と見とれていたけれど、さっと風が吹いた瞬間、花びらが惜しげもなく散っていってしまう。ああ、もっと見ていたかったのになあ。
初めて教科書でこの歌を見た時、自然とそんな光景が頭に浮かんで、切なさと美しさに感動しました。自然のはかない部分を切り取った、日本らしい歌だなと思います。今でも桜が舞う季節になると、1人でこの歌をそっとつぶやいて、みやびな気持ちに浸っています。
そして「和歌」「桜が舞う」といえば、私はいつもこの映画のワンシーンを思い出します。
そう、「ちはやふる」です。千早と太一が再会する場面が印象的ですね。
この映画では、百人一首に登場する和歌が、競技かるたに取り組む高校生の等身大の会話と画面いっぱいのカラフルなアニメーションで表現され、和歌の心情も、高校生の等身大の会話に重ねて読み取れるようになっています。ています。私のように和歌に疎くても美しい情景を知り、詠み手が持っていたであろう切なさや愛しさを感じることができるのでおすすめです。登場人物たちが青春をかけて1つのことに打ち込む姿を見て、清々しい気持ちにもなれます。良かったら見てみてください。
今日はここまでにしようと思います。読んでいただきありがとうございました。
良い連休をお過ごしください。